大学院での授業-科学研究論 COM00146M

授業雑感

この授業ではコンピューターサイエンスで色々な研究論文を読むと同時に、その中で様々な研究手法を学んだ。今までで一番大変な授業だったかも。

まず毎週読む論文と教科書の量が多く、中にはあまり勉強してこなかった分野も登場するので、わからない部分を地道に調べる感じであった。中でも苦労したのが機械学習周りの論文であった。

BP-ANNで使用される活性化関数のそれぞれの特性と問題点を調べたり、SVRモデルにおける特徴量空間と超平面に関するリサーチだったり、最新の機械学習にはどのような手法があってそれぞれの強みや弱みなどを調べたりなど、ちゃんと本質を理解して解き進めないと論文の主張が妥当なのかどうかもわからなくなる。
なのでこういう部分は一歩ずつ時間をかけて取り組んだ。

もう一つ難しかったのは査読演習である。
査読とは論文の主張と根拠が妥当であるかを別の研究者がチェックするというやつであり、実際の学位論文では厳しく行われる。
演習では本当に査読するわけではなく、あくまで模擬的にやりましょうという感じだったが、何せこれが人生で初めてやる査読演習だったので大変に苦労した。
論文の内容でわからない用語があれば調べ、この研究手法や道具の適用が一般的なのかどうか他の論文とも読んで比較してやる形になるので必然的に時間がかかる。授業の後半期間ではほとんど毎日何かしらの論文を読んでいた気がする。
おかげで論文を読むペースはかなり早くなったけど。

アカデミックな研究手法(Methodology)と関連するCSの知識が得られたのは良いが、研究プロジェクトの直前にやる形でも良くない?とかは多少思った。(シラバスがあらかじめ全て決められているので選択肢はないので仕方ないけど)

この授業が終わると次はセキュリティエンジニアリングの授業と演習。
こちらは前からかなり興味がある分野なので非常に楽しみにしている。
乞うご期待。

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